老人ホームの入居手続きと必要書類
【申込から契約までの流れ】

サイト管理人
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祖父母の施設入居・父親の入院、緩和ケアを経験。実体験をもとに情報をお届けします。
いざ入居したい施設が見つかっても、「次に何をすればいいの?」「どんな書類が必要なの?」と戸惑う家族は多いものです。
老人ホームの入居は、問い合わせ・見学 → 申込 → 面談・健康診断 → 審査 → 契約 → 入居という流れで進みます。この記事では、家族の立場から、申込から契約までの手続きと必要書類を、できるだけやさしく整理しました。

① 入居までの全体像

老人ホームの入居手続きは、家を借りるときの流れに少し似ています。気になる施設に問い合わせて見学し、申込書を出し、施設側の審査を経て、契約・入居へと進みます。

初めての方は「書類がたくさんあって大変そう」と身構えてしまいますが、一つずつ順番にこなしていけば、それほど難しいものではありません。まずは全体の流れをざっくりつかんでおきましょう。

🗺 申込から入居までの大きな流れ
  1. 問い合わせ・見学:気になる施設に連絡し、実際に見学する
  2. 申込:入居申込書を提出する
  3. 面談・健康診断:本人の状態を施設が確認する
  4. 審査:施設が受け入れ可能かを判断する
  5. 契約:重要事項説明を受け、契約を結ぶ
  6. 入居:引っ越し・入居開始

かかる期間は施設や本人の状況によって幅がありますが、申込から入居まで数週間〜1か月ほどを見ておくと安心です。書類の準備で時間がかかることもあるので、早めに動き始めるのがコツです。

② 入居手続きの流れ(6ステップ)

ここからは、各ステップで具体的に何をするのかを順番に見ていきます。

1
問い合わせ・見学
気になる施設に電話やWebで連絡し、空き状況を確認して見学します。見学では費用や雰囲気、本人の状態で受け入れ可能かを確認しましょう。見学のチェックポイントは別記事にまとめています。
2
入居申込書を提出
入居の意思が固まったら、施設の「入居申込書」を提出します。この時点ではまだ契約ではなく、「入居を希望します」という申し込みの段階です。申込金が必要な施設もあります。
3
面談・健康診断
施設の担当者が本人と面談し、心身の状態や必要な介護の内容を確認します。あわせて健康診断書や診療情報提供書の提出を求められることが一般的です(次の④で解説します)。
4
施設による審査
提出した書類や面談の内容をもとに、施設が「受け入れられるか」を判断します。医療的ケアの可否や、本人の状態に合うかどうかが見られます。結果が出るまで数日〜数週間かかることもあります。
5
契約・重要事項説明
審査に通ったら契約に進みます。契約前に「重要事項説明書」で費用やサービス内容、退去の条件などの説明を受けます。内容に納得してから署名・押印しましょう。
6
入居(引っ越し)
契約が済んだら、入居日を決めて引っ越しです。日用品や着替えなど、施設から指定された持ち物を準備します。住民票の異動が必要な場合もあるので、施設に確認しましょう。

③ 必要書類の一覧

入居手続きで求められる書類は、おおむね次のようなものです。すべての施設で全部が必要というわけではなく、施設や本人の状況によって変わります。申込前に「何が必要か」を施設に確認しておくと、二度手間を防げます。

書類の種類 内容・補足
本人確認書類 運転免許証・マイナンバーカード・健康保険証など。住民票の提出を求められることもある
健康診断書・診療情報提供書 本人の健康状態や持病、服薬内容を施設が把握するための書類。主治医に作成を依頼する(④で解説)
介護保険被保険者証 要介護度を確認するために必要。あわせて負担割合証の提出を求められることも多い
収入・資産関係の書類 年金額や所得がわかる書類など。費用の支払い能力の確認に使われる場合がある
身元保証人・連帯保証人関係 保証人の本人確認書類・印鑑証明・連絡先など(⑤で解説)
印鑑 契約書への押印用。実印・印鑑証明が必要なケースもある
⚠️ 必要書類は施設ごとに異なります
ここで挙げたのはあくまで代表的な例です。施設の種類や運営方針、本人の状態によって、必要な書類や様式は変わります。何を・いつまでに・どの様式で用意すればよいかは、必ず入居先の施設に直接ご確認ください。

④ 健康診断書・診療情報提供書の準備

入居手続きの中で、家族が見落としがちなのが健康診断書や診療情報提供書の準備です。これらは本人の健康状態や持病、飲んでいる薬の情報を施設に伝えるための大切な書類で、施設の審査にも使われます。

主治医に依頼する

健康診断書や診療情報提供書は、本人がふだんかかっている主治医(かかりつけ医)に作成を依頼します。施設指定の様式がある場合は、その用紙を病院に持参して書いてもらいます。

日数がかかることを見込んでおく

これらの書類は、お願いしてすぐに受け取れるとは限りません。作成に数日〜2週間ほどかかることもあるため、入居を急いでいる場合は早めに依頼しておきましょう。診断書の作成には別途費用がかかるのが一般的です。

💡 スムーズに進めるコツ
  • 施設に「指定の様式があるか」を先に確認する
  • 主治医の受診時に「施設入居用の書類をお願いしたい」と早めに伝える
  • 書類のコピーを手元に残しておくと、別の施設にも申し込むときに役立つ

※書類の種類・有効期限・費用は医療機関や施設によって異なります。詳しくは主治医と入居先の施設にご確認ください。

⑤ 身元保証人・連帯保証人について

多くの老人ホームでは、契約時に身元保証人や連帯保証人を求められます。これは、費用の支払いが滞ったときや、入院・緊急時の対応、退去・看取りの際の連絡先などを確保するためのものです。

一般的には、子どもなどの親族が保証人になることが多いですが、役割や責任の範囲は施設の契約内容によって異なります。どこまでの責任を負うのかは、契約前に必ず確認しておきましょう。

身寄りがない・頼める人がいない場合

「保証人を頼める身内がいない」というケースも少なくありません。その場合は、身元保証サービス(保証会社)を利用できる施設もあります。保証人がいないことを理由に入居を断られることもあるため、早めに施設や相談窓口に相談しておくと安心です。

⑥ 契約時に確認すること

契約は手続きの最後の大きな山場です。契約してしまうと後から変更しにくい部分もあるため、署名・押印の前に、次の3点は必ず確認してください。

確認すること チェックの観点
重要事項説明書 サービス内容・人員体制・苦情の窓口などが書かれている。説明を受け、わからない点はその場で質問する
費用の総額 月額のほか、入居一時金・おむつ代・医療費・上乗せサービスなど「実際に毎月いくら払うか」を確認する
退去条件 「どうなったら退去になるか」「入居一時金は返還されるか」を必ず確認。後から知ると困りやすい部分
⚠️ その場で急いで署名しない
契約書や重要事項説明書は、量も多く専門用語も出てきます。少しでも不安な点があれば、一度持ち帰って家族で確認しても問題ありません。誠実な施設は、家族が納得するまで説明してくれます。
💬 管理人からのひとこと
入居が決まったタイミングで、意外と見落としやすいのが「本人名義の契約」の整理です。新聞やNHK、その他のサブスクリプションなど、本人が契約していて今後は不要になりそうなものを一度リストアップし、解約できるものは解約しておくと、あとがぐっと楽になります。

あわせて、銀行口座や証券口座がどこにあるかも、この機会に把握しておくのがおすすめです。契約でバタバタしている時期ほど後回しにしがちですが、早めに整理しておくと、あとから慌てずに済みます。口座まわりの確認については親の口座からお金が下ろせない時にも詳しくまとめています。
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📌 まとめ

  • 入居は「問い合わせ・見学 → 申込 → 面談・健康診断 → 審査 → 契約 → 入居」の流れ
  • 申込から入居まで数週間〜1か月ほどかかるので、早めに動くのがコツ
  • 必要書類は本人確認・健康診断書・介護保険証・保証人関係・印鑑などが代表例
  • 健康診断書・診療情報提供書は主治医に依頼。作成に日数がかかるので早めに
  • 保証人がいない場合は保証会社を使える施設も。早めの相談を
  • 契約前に「重要事項説明書・費用総額・退去条件」を必ず確認する

※入居手続きや必要書類、保証人の要件などは、施設・市区町村・地域によって異なります。最新の正確な情報は、入居先の施設・お住まいの市区町村・地域包括支援センターにご確認ください。